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みんなのためのあなた

恋愛 日常

家に帰れなくなって一週間

あなたは、それ以来、1日2時間も眠っていない。

その短い仮眠を取るのは、設置された指揮所の机の上。

 

そろそろ睡眠不足と疲労からくる幻覚を見るころよ。

お願いだから休んでよと言いたいのを私は我慢する、それが不可能なことを私は知っているから。

 

国民が何かで困っている状況では、

国民の食事と睡眠と衛生をできるだけ早く準備してあげるのがあなたの職務。

たとえ、自分が寝ていなくても、食べていなくても、お風呂に入っていなくても。

 

あなたはあなたの職務を完遂するしかない。

というより誰かが困っているなら、自分のことなんか考えないのがあなたよね。

あなたはよく言っている、

「困っている人がいたら、自分でできることがあればなんだってしてあげたい」

 

先週の日曜日、着替えだけ取りに家に帰れたと言っていたあなた。

そのほんの少しの時間に電話をくれたあなた。

私の声を聞くだけで力が出てきてもう少し頑張れると言うあなた。

 

だったら、もう、私の声なんて聞かせてあげない。

私の声があなたを駆り立てるなら、私はあなたに聞かせたくない。

もう駄目だと言ってよ、少しだけ休ませてと言ってよ、疲れたと言ってよ、

 

あなたが何も言わなければ言わないほど、あなたの疲労と苦しみが私に流れ込んでくる気がする

 

以前、今と同じような状況になったとき、

私が、あなたを心配しすぎて苦しい、といったじゃない。

そしたら、あなたは

「じゃあ、僕のことは死んだと思っていて」

と言われて私はなんてひどいことを・・・と泣いてしまったよね。

だけど、今は分かる、だから、あなたに言われたとおり、そうしようとしてる。

 

あなたは世界からいなくなっているって思っておく。だけど、本当はちゃんと帰ってきてほしいのよ。

 

私は静かに待ってるね。

 

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